Avegant Glyphが来た
2020/9/25追記
なんかアクセス解析見ると、ブログに訪れた人の半分がこのページを見てるみたいですね。
かんたんなレビューぐらいしか書いてませんが、感覚が伝われば嬉しいです。
「というか公式から買えなくなった今って、Avegant Glyph手に入るんか…?」と思ったら、Amazonで並行輸入?中古品?が売られてるんですね。
以下、元記事
4/23にAvegant Glyphという物が届いた。
「Avegant Glyphってなんぞ…?」という方は下記の公式ページをみていただくと良いかもしれない。
www.avegant.com
要するに、ヘッドホン一体型のHMDのことです。
以前kickstarterでbackしてから待つこと約2年、ようやく手元に届きました。
ありがとうAvegant。
せっかく届いたので簡単に粗雑なレビューをしようとおもう。
Glyphについて
HMDって言うと、最近だいぶ話題になってきたOculus Riftだったり、HTC Viveだったり、PSVRだったりを想像する方がいるかもしれないが、アレとは完全に別物だ。*1
OculusなどのHMDは一般的にVRHMDなどと呼ばれていて、主にVirtual Realityで用いられる物で、今回のGlyphとは全然違う。
Glyphは系統的には、VuzixのiwearシリーズやSONYのHMZシリーズなどの過去主流だったHMDと同一の系統である。
つまりVRHMDにある没入感は無い。
Glyphの利点
では一体何が良いのかという事について。
今まで出てきた過去のHMDは
・配線がアホみたいに多い
・やたら重心が前に有るのでずり落ちる
・鼻の位置が合わなくて装着感最悪
・オーディオ一体型が少ない(あるには有ったがチープなイヤホン程度)
・そもそも、画質が悪すぎて映像なんて見れたもんじゃない(PCミラーリングしたら文字見えない)
などの問題点が有った。
僕も過去に幾つかHMDを試してみたが、Oculus Rift DK1/DK2を除くほとんど全てのHMDに共通の事が言えた。*2
一方で今回のGlyphはそのほとんどをいい感じに解決した製品で
・配線が少ない(映像見るだけならHDMIケーブルだけで良い)
・ヘッドホン部分で固定されるのでなかなかずり落ちない
・ノーズピースが複数付け替えられるので自分に合わせられる
・一体型のプレミアムオーディオヘッドホンがついてる(通常はヘッドホンとして使える)
・片目1280x720pのなかなかの高解像度
・(一応)網膜投影式なのでスクリーンドア効果が無い
などと言った感じになっている。あと、割りとデザインもいい感じなので製品としての完成度はなかなか高い。
特に、撮像方式がマイクロミラーアレイを使った網膜投影方式なので、画が非常に鮮明に見える。(サイコー!)
新しいものが好きなので、当初は単純に網膜投影方式に惹かれてbackしたが、届いてみると割りと色んな所がいい感じで良かったと思っている。
以下レビューしてみる。
これがGlyphだ!
Glyphの内容物
内容物は
・Glyph本体
・ヘッドストラップ
・ノーズピース
・HDMIケーブル(Avegant刻印入り)
・USBケーブル
・収納バッグ
・取説
・謎のカード×3枚
Glyph本体はこんな感じ
割りとでかい。ちなみにヘッドバンド部分に投光部が来る。
HMDモードの場合は、ヘッドストラップをつけることで頭にしっかり固定できるし、ノーズピースを付け替えれば自分の鼻の形に合った固定ができる。
HMDモードで使う場合に用いるHDMIケーブルは付属品があって、Avegantオリジナルのもの。
ちゃんと刻印も入ってていい感じ。
Glyphは専用の収納バッグもついている。これが割りと便利。ちゃんとケーブルを入れるポケットがある。
ただ、箱から取り出したときは袋がものすごくイカ臭かった…
あと、取説とともに謎のカードが3枚入ってた。Avegant社とカードバトルする時に使えばいいのかな…
オーディオモード
まずオーディオモードについて。
Glyphは通常オーディオモードというモードでヘッドホンとして扱える。かなりゴツいヘッドホンとして…
装着してみた感じ。
でかい…
音質について
音質については、おそらく賛否両論あると思うけど僕の感想は中低音域が弱いなぁという感想。
僕は普段SENNHEISERのIE80というイヤホンを使っているのだけれど、それと比較するとやはり高音域が強くて、中低音域が弱いという感じだった。
音質は人の好みがあるので、まずはお試しあれという感じ。
装着に関して
まずオーディオモードで使うためには3.5mmオーディオケーブルが必要。
現状Bluetoothはヘッドトラッキングにしか使えないようなので、BTヘッドホンとしては使えない。
ただ、オーディオケーブルに関しては1点注意が必要。
Glyphのオーディオジャックの外壁が割りと狭い…(8mmぐらい今見たらノギスの値7mmだ…)
通常オーディオに用いいるAUXケーブルだと、モールド部分(持ち手部分)が10mmぐらいあって確実に入らないので、細身のケーブルが必要。
個人的には下記のケーブルを使ったら割りときれいにはまった感じ。
www.amazon.co.jp
外形6.75mmほどなので、しっかり収まる。
装着感について。
頭頂部にレンズ部があるので、これが頭に結構当たる。痛み的なものはあまり感じないので、個人的にはそれは気にならないのだけれど、
どちらかと言うと頭でレンズ部分を押しちゃっててぶっ壊れないかどうかがすごく不安になる…。
あと、側面のスピーカー部の締付けが割りとあるので、長時間の着用(2時間over)はなかなか疲れる。
この辺全部クリアできれば割りとヘッドホンとしても最高っぽい。
HMDモード
実は、スマホからの画面出力について書きたかったんだけど、僕のスマホが故障したのか、MHLケーブル繋いでもうんともすんとも言わないので、書けない…
代わりに、Raspberry pi 1でやった事について文字で書く。*4
オーディオモードからHMDモードに切り替えるにはレンズ部のレンズカバーを外して、レンズを飛び出させる必要がある。
これは両レンズの真ん中にある丸いボタンを押すと簡単にリリースされる。(とりあえず動画にしてみました。)
vine.co
これをやって、Avegantが指定したキャリブレーションを行ってからいざ映像ソースに接続するとちゃんと見れました。
映像はやはりかなり鮮明。
raspberry piは起動時にターミナルにやたら細かい文字が出てくるけれどそれもしっかり読める。色にじみもない。
冒頭で言ったスクリーンドア効果が無いからかもしれない。とてもきれい。
次回は(というか、スマホの問題が解決したら)スマホでAmazonビデオ視聴とかしてみたい。
まとめ
Avegant Glyph、使えます。
ようやく普段使い用の映像視聴用HMDとして標準的なデバイスが出たという感じでした。
今後は、ソフトウェアアップデートとかでBTオーディオが使えるようになったりしたらいいなぁと思う。
(あと、できれば早くヘッドトラッキングとかその辺の開発API公開してほしい…)
多分、Glyph自体これで完成ではないとおもうし、網膜投影だって本物のレーザー走査型ではないので色々改善点が出てくると思うので、今後のAvegant製品に是非着目したい。
次はVRHMDにも使える様なこういうHMD出して欲しいなぁ…
最後にどうしてもこれだけ…
やっぱりこの格好は人前でやるのはちょっとアレな感じある。
だってこれ、絶対コレ
(source: Cyclops | X-Men Movies Wiki | Fandom )
か、もしくはコレ
(source: La Forge | Star Trek )
だもんなぁ…
((サイクロップス先輩では)ないです。)
以下WIREDのレビュー
www.wired.com
追記(2016/4/26)
関税について書いてなかった。
通常海外発送のものだと、関税でいくらかお金がかかるので、受け取る時に配達業者に支払うんだけれど*5、Avegant Glyphはなぜか関税がかからなかったです。
発送予定日からだいぶ遅れて発送したことに対するサービスなのかな…?